被爆者の証言

音声版より詳細な証言を載せています。被爆者の生の声を「目」と「心」で受け止めてください。

(五十音順掲載)

宇根利枝さんの話

泣き叫び走り回る子どもたち
水、飲ませてあげられず
私の家族
「おいしい水を飲んで」と祈り
宇根利枝さんが2月10日に亡くなられました。宇根さんの被爆体験談はこのまま残し、後世に伝えていきます。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。

郭福順(カク・ボックスン)さんの話

「広島は空襲をまぬがれるかも…」
外出間際に被爆 家の下敷きに
「助けてくれ」「水、水っ」「お母さん」
背中に住み着いた「蛆」
後遺症に苦しみ何度も自殺考える
息子の行動機に体験語る

寺前妙子さんの話

助けを求める声 励ます声
先生は私の腕をつかみ泳いで川岸へ
鏡に映った変わり果てた自分の顔に愕然
妹に「あんたは死んで良かったかも…」

沼田鈴子さんの話

うち砕かれた21歳の夢
被爆体験
結婚式の3日前に被爆
下敷きになり左足首切断
被爆アオギリに勇気もらう
被爆者として悔いのない一生のため証言
人類の過ちを再び繰り返さない
亡くなられた沼田さんの証言はこのまま残し、後世へ伝えていきます。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。

畠中国三さんの話

広島に残した妊娠中の妻が被爆
生まれた娘は、はうことも歩くこともできず
「放射能が胎児に影響」11年後に知る
核廃絶の思い 次の世代へ
原爆小頭症
亡くなられた畠中さんの証言はこのまま残し、後世へ伝えていきます。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。

松原美代子さんの話

建物疎開で動員
火の玉そして轟音
やけどを負い服はボロボロ
まるで恐怖映画のよう
「道子さん」助けられたのでは・・・
死の縁をさまよう
残酷だった青春時代
福祉活動を通し社会とかかわり
原爆投下、正当化できぬ
破滅と背中合わせの人類

宮川裕行さんの話

20万人がヒロシマで死亡
不注意だった市民の習慣
よろめき歩く無数の人々
破壊され燃え上がる街
先生・生徒は全滅…ショックを受けた父
永遠に戦争の放棄を

山崎寛治さんの話

私の家は平和公園の中にあった
苦しくともイトコとの楽しい毎日
8月6日 閃光-あっという間に校舎の下
8月7日 帰りたい一心 はいながら我が家へ
8月8日 「これが人間か」眼前に広がる無惨な姿
その後の広島と私

渡辺美代子さんの話

体にのしかかる強烈な光線
母は血に染まり、口からはガラス片が・・・
血まみれの腕の中で無心に乳を吸う赤ちゃん
幽霊のように歩く中学生
全身大火傷の父
山なす死体にも無感覚になって・・・
急性障害現れる
軽石のようにすかすかの兄の骨
被爆体験を語ることが平和への使命